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荒野に一人の少年が立っていた。少年の周りには、異形な生き物が無数にいる。
俗に言う『悪魔』と言われるものだ。
悪魔は、集団で村などを襲うことはあっても、集団でたった一人を襲うことはあまりない。
しかし、今一人の少年がその悪魔に集団で襲われている。
しかもかなりの数である。
「コノ数ニカナウツモリカ」
一体の悪魔が少年言う。
だが少年は顔色一つ変えずただ佇んでいる。
「キサマ聞イテイルノカ」
少年は返事をしない。
「マァイイ 、ドノミチ死ヌノダカラ」
悪魔はバカにするように笑った。
「いいから早くしてよ」
少年は初めて喋った。
悪魔達は、少年が初めて喋ったので少し驚いた。
しかし、すぐに驚きは怒りの表情へと変わった。
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