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祐也side
──…ガラッ
あ、帰ってきた!!
「おっかえり~!」
『あれ?てごし、しげ。どうしたの?部活は?』
「今日は外周で終わりなの。だから早く帰れるってわけ!」
「こいつお前のかばん見た瞬間“まっすーいるじゃん!くるまで待つ”とか言い出してさ、待ってたんだよ。つかお前どこ行ってたの?」
『そうなの?ごめんね待たせて、小山に課題忘れたっていいにいってた』
「怒られた?」
『うん(笑)でも小山優しいから明日まで待ってくれるって許してくれた』
また慶ちゃんの話…
むぅ(●`ε´●)
そんなのいーのっ!
「ふーん、それよりさ、今からしげとカラオケいくけどまっすーもいこ、ね?ね?」
『ごめん、今日は帰るよ。また怒られちゃうし』
がーん…、
俺より課題とったよこの人←
「えーまっすーとのはもりじゃないとやだ…しげと二人なんてつまんないぃ!」
「おいっ!」
『本当ごめん今度はいくからね?それより手越もちゃんと課題だしとかないと小山に怒られるよ?』
「へーき、慶ちゃんなんか潤目と上目使えばちょろいからー」
にょきっ
「うわっ!」
拗ねて慶ちゃんのことばかにしてたら
まっすーが下から
にょきってでてきた
ち、ちかっ…
「ま、まっすー?」
『ゆーや、ちゃんとやろ?』
ぐはっ、
俺今大丈夫?
にやけてない?
鼻血だしてない?
そんな目されたら…
「うっ、やる、やります…」
『はは、てごしもちょろいじゃ~ん』
はっΣ…ヤラレた。
「からかったなあ~!」
『へへーん♥』
突然名前呼ばれて
催眠術かけられたみたいに
俺、俺今すっごい…//
く、っやし~!
「待てぃ、こちょこちょ~」
『はは、やー!ごめんてぇー』
「罰としてキス死刑」
ちゅ
『もおーセクハラですぅ』
「ふふっ」
『じゃあ俺帰るね、今日はハンバーグだから♥』
「おう、またな」
「次は絶対だよ!」
『うん』
────ガラッ
「ねぇしげ」
「ん?」
「何であんな可愛いんだろ…」
「さあな」
「何であんな鈍感なんだろ」
「結構ばかだからな“恋”に関しては…」
「こんなにアピールしてるのにな…」
キスだって
愛の言葉だって
沢山いってんのに…
なんで俺には
振り向いてくんないの…
なんで
慶ちゃんには勝てないの?
.
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