優等生ちゃんのむかーし

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「ふはっ……そうか…。でも、雑魚ばっかりだったよ」 そう言って柚亜がニヤリと妖美に微笑むとリリスは膨れっ面でフイッと横を向いて拗ねた。 「そりゃぁー…柚亜は何て言っても“舞黒蝶(マイコクチョウ)”の総長だもんっ!!サイキョーだよ!?そこら辺の不良なんて雑魚って思ってもおかしくないでしょっ!!」 一気に捲くし立てるリリスに柚亜は苦笑いを浮かべて空を仰いだ。 「そうだな…“黒蝶姫(コクチョウヒメ)”だっけな…って、あ…リリス」 膨れっ面のままイジけていたリリスが呼ばれて、なあに?と小さく小首を傾げる。 「今回はさすがに退学は免れれない…。さすがに喧嘩し過ぎたわ…」 「もぉー!!あれだけ気を付けてって言ったのにぃ~!!!」 プリプリと怒るリリスを見て、クスクスと柚亜は小さく笑う。 「笑い事じゃない~!」 「…ふっ…悪い。…で、今の学校が退学になったら兄貴が学園長をしている所へ行かないといけない…。そこで…」 「そこで?なあにい?」 途中で区切った柚亜にリリスを不思議そうな顔をする。
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