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オレは何故か、生まれた意味、生きる意味、などをよく考える。
オレの書く小説にも、生と死が必ず組み込まれる。
そして、2010年9月5日に、それを深く考える出来事があった。
富沢祥也が死んだ。
普通の人は誰かわからないだろう。
海外で活躍していたバイクレーサーだ。
motoGPという世界最高峰のバイクレースがある。
そこの一つ下のカテゴリーmoto2クラスで活躍していたのが、富沢祥也だ。
彼は19歳だった。
前年度は最高位10位だったが、今年の開幕戦で、まさかの1位の快挙。
正直、誰も予想していなかっただけに、喜びよりも驚きの方が大きかった。
次のレースでも2位を獲得した。
まぐれではないことを証明したのだ。
そして第12戦サンマリノグランプリ、4番手を走行していた富沢のマシンが縁石に乗り上げバランスを崩し、200キロを超えるハイスピードの状態で激しく転倒。
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