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中3年の夏
私は好きな人と
同じ高校に行きたくて
必死に勉強をした。
友達は
『そんな必死になって
勉強するより
彼に気持ちを
伝えた方が早いよ』
っと呆れた口調で言った。
でも私にはそんな
勇気も自信なかった。
告白して玉砕するのが
怖かった私は
彼が受ける東丘高校を
受けようと思った。
難関校を受けてまで
不毛な恋を続けるなんて
さすがにバカみたいだ。
―けど、それでも人生が
彼に振り回されても
私はよかった。
見てるだけでよかった。
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