出逢い

4/12
前へ
/14ページ
次へ
リビングに行き お母さんが作ってくれた 目玉焼きを食べようとした ―その時 ちゃらりーちゃらりらりーらー♪ 携帯が鳴った。 (嘉門○夫のこの曲ってことは凉子からだ) 凉子は私の親友だ。 凉子はもともと 東丘高校志望で、 これで小中高一緒って ことになる。 切っても切れない 縁ってところだろう。 「もしもし凉子?朝早くからどうしたの?」 「朝早くって、あんた今何時だと思ってるの!?もうすぐ入学式始まるわよ!入学式来ないつもり?」 「え?!今まだ8時半だよ…って…は、8時半ーー!?」 リビングの時計を見たら すでに8時半を回っていた。 未夢の部屋の時計は 1時間遅れていたのだ。 「お母さん!なんでもっと早く起こしてくれなかったの!?」 「知らないわよ。何時に起こせって言われてなかったし」 「わーん(涙)」 急いで顔洗って 歯を磨いて 新しいローファーを 履いた。 玄関を出ようとした時 お母さんが私を呼び止めて 「今日入学式行けなくてごめんね。急に仕事が入るなんて…今度お祝いしようね」 すでにスーツ姿の母が 言った。 「その話しは昨日いっぱい聞いた!気にしてないから大丈夫!それじゃいってきまーす」 .
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加