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私は薬局で
消毒液と絆創膏を買った。
土手に戻ると
男子はさっきと同じままの
状態で寝ていた。
「あの！起きてください。消毒液買ってきました。」
「……んー」
眉間にしわをよせ
私の呼び掛けを
うざそうにした。
あんたの為に薬局まで
走ってきたのにその態度。
怒りがふつふつと
わいてきた。
「起きてください!!」
さっきより声を張り上げた。
「…うるさい」
…はあ！？
「…人がせっかく手当てしてあげようとしてるのにその言い方はないと思います。」
初対面相手に
口が勝手に動いた。
でもちょっと
恩着せがましいかったかも
「…はぁ」
そんなことを思ってると
男子はため息を
つきながら
むくっと起き上がった。
そして傷口をずいっと
私に差し出してきた。
「…ハイ。アンタが手当てしてくれるんでしょ?早くして」
確かに私が手当てすると
言ったけど、
この男の図々しさは
何なんだ…
なんかムカツクし。
さっさと手当てして
立ち去ろ!
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