プロローグ。‐キオク‐
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「あっ・・・。ひまわり。」 また、この季節が来た。 でももう、キミはいない。花は、望まなくても、毎年咲く。 私もそうだって思ってた。 ・・・あの夏までは。 キミに、出会うまでは。 あの夏は、もう来ることはない。 私の中で永遠に、望まれてひらき続けるだけ。 「ひまわり・・・か。」 望まれずに咲く花は、一体何を思ってひらき続けるのかな。 私は、目を閉じる。 すると、鮮明に、あの夏が思い出せてくる。
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