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都立中央病院────
あの悪夢のような日から三日後
彼は、あいつのいる病院の前に立っていた
彼の所属するチームの監督からは、『見舞いには行かない方が良い』と言われていた
恐らく、あいつの家族の気持ちを考えてのことだろう
しかし、彼の足は自然とその場所へ向かっていた
────理由も分からぬままに
彼の足は迷うことなく真っすぐと進み、扉の前にたどり着いた
真っ白なその扉を開ければ、向こうにあいつがいる
そう考えるだけで、目の前の扉が、何故か遥か向こうに有るように感じられた
彼は唾を飲み込み、震える手をゆっくりと挙げ、ドアを叩こうとすると
病院特有の静けさを破るかのように、扉が開かれた
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