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幼なじみの信二が封筒を抱えて部屋へ走りこんできた。
俺は夏休みの宿題を書く手を止めた。
「真比等くん、真比等くんっ、僕、漫画描いてみたんだ」
「ほお~お、(たぶんくだらない内容だとは思うが)見せてみろ」
「うんっ、25日もかけて書いたんだ。
僕、はじめてベタ塗りとトーンかけしたよ。
これ売れるんじゃないかと思うんだよね。
出版社に応募してみようかなあ」
「どれどれ」
俺はタイトルを見た。
その名も『モテキング・信二』
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