10.riddle

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ブレインは、闇に翳む摩天楼を62階の窓から見下ろしていた。 此処は、数あるアジトの中でも、指折りで数えられる好きな部屋だ。 遠過ぎる現実感を失った夜景の灯は、ブレインを酷く安心させた。 胸元に閉まってある名刺サイズのパソコンを取り出す。 昼間のベンツの車体番号を覚えていた。 情報はすぐに集まるはずだと、一人心地ながら
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