11.raid

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――――――直後、 バックミラーの人影を確認したブレインは、叩きつけるようにブレーキを踏んだ。 スポーツクーペのけたたましいブレーキ音が、摩天楼の闇に響いた。 高層ビルの一角を背にして、薄闇に紛れたその姿は、影しか見えなかったが、すぐに判った。 「――――――レオ!?」 ブレインの姿を認めて、長身の赤髪が近づいてくる。 レオが、この摩天楼に来ることは非常に珍しい。
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