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「―――構わないよ。私は、彼女を拘束するつもりはない」
ジョーンは、涼しい声で、言う。
「けれど、私も……、所詮は組織の駒」
かちゃり、とジョーンの手元で金属が擦れる。
「だから―――、君を逃すことは出来ない」
ジョーンは、ゆっくりとその左手を上げた。
その手に握られている41Magピストルの銃口が、ブレインを捉えた。
―――41Magピストル
自動拳銃としては、最大の口径を誇るハンドキャノン。
―――顔に似合わず重い銃を使うな。
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