19.promise

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「情けなど―――、存在しない」 ブレインの言葉を待たず、ジョーンは床に伏した。 ブレインの唇から流れる血が、頬を伝っている。 肋骨と内臓が破損したブレインは、動く度に血液を逆流させていた。 静かに、静かに、ジョーンの動けなくなった躯を見下ろしていたブレインは、裂かれた背に浮かぶ血塗れた文字を見つける。 ―――蛇を象った8の認識番号 .
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