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「ウソ―――、嘘よ……」
――― 10年前
ジョーンは、組織に狙われる危険を冒してローズを救った。
ローズの左肩に埋められた発信機を秘密裏に手術で除去して、ローズに戸籍を与え、自身の養女とした。
それさえも、組織の利益に翻弄された罠だと思ってきた―――時があった。
「―――だけど、貴方は、私を守ってくれた。そして、今も、守り続けている」
―――それは、確かな信念のような思い。
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