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不意に、ローズが、TAA200マグナムを構えた。
その手が、小刻みに震えている。
ローズの瞳から、涙が、流れ続けていた。
唇を噛んで、嗚咽を抑えて、自身の銃口の先を見据えた。
―――もう、自分の為に誰かを失うなんて、嫌だった。
―――あの日から、
きっと、あの時を共にした3人の誰もがそう思って、
強く在ろうとしてきた。
いつか、その時が訪れたら、
―――確かに、守れるように。
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