23.ray

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程なくして、機内に響くエンジンの轟音。 それは、爆音となって、ジェットヘリは離陸を始める。 遠くなる、地から、 レオは、橙々に光る炎が向かって来るのを見据えた。 ―――火炎瓶 橙々の炎が、尾を引きながら、宙を飛んでくる。 開いた扉に手を掛けて、レオは、WK42を撃った。 ――火炎瓶が宙で砕け散る。 瞬時に、轟、と音を立てて、橙々の炎は、大きな炎の塊となって、宙で閃光した。 レオの頬を、その風が抜けていったが、熱は届かない。
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