24.bygone

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『―――ブレイン、レオ、ローズ』 ――― 不意に、 運転席から、受信した無線音が響いた。 10年前、当たり前に呼ばれていたその声音が、 ブレインには、何故だろう、酷く、遠くに聴こえた。 ブレインの意識は、時々、白い場所にもっていかれそうになったが、 尚、薄い意識は在った。 「―――怪盗G!」 レオが、その声に向かって叫んだ。
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