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「よう、ブレイン!調子はどうだ!?」
朽ちた壁の向こうから、赤毛を揺らし、真直ぐ歩いてくる長身。
黒のタンクトップから見える右肩には大きな銃痕。
「相変わらずだな、レオ」
「おまえも、相変わらず此処に似合わねぇ、格好だな!」
「此処に似合っても仕方ないだろ」
ブレインはメガネを押し上げて、レオを一瞥する。
ブレインの服はブランドで、お洒落にはこだわっている。今日は黒地のインナーシャツに緑のジャケット、白のネクタイを締めて、合わせズボンは特注だ。
いつも同じタンクトップのレオとは違う。
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