編集部員の憂鬱

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ピピピッピピピ 「ん・・・」 布団から頭を出さずに、音だけを頼りに、右手を出す ピピピッピピピ しかしすべての動作が空をきり、なかなか目標物に届かない 「う゛ー!」 ピピピッピピ カチッ 頭を出し、目覚ましを止める 時計は三時。まだ鳥すら鳴いておらず辺りは静まりかえっている 覚束ない手先で近くのスイッチを押す 照明がつき、部屋が明るくなる それに耐えきれず、途端に目をつぶる 「眼鏡は・・・あったあった」 ベッドの近くにおいておいた眼鏡をかける (-@_@)「あー、見えてきた・・・」 薬缶に水を入れ、火にかける 湯が沸くまで、二週間前に発売された「ヴォワチュール」を読む (-@_@)「・・・レポート車に乗っていた頃の方が気が楽だったなぁ」 「突撃!あなたの愛車大解析!」 というページをみた後、湯の沸いた音を聞きつけ、台所へ向かった
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