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これから先、不安で仕方ない。
……気になることが一つあった。
学級委員とは男女一人ずつのペアで成立するので、オレの他に女の子がやることになる。
けどもちろん自分からやるような人はいなく、女子は結局くじ引きで決めることになった。
女子たちが順番にくじを引いていく。
誰と一緒になるのかなと思いながらオレはその結末を待っていた。
みんなくじを引いたようだ。
「それじゃみんなくじを開け!」
先生の合図でみんなくじを開いていく。
周りからは「良かったー」「やった! 私じゃない!」などの声が聞こえてきた。
「あっ、私だ……」
そんな声がどこからか聞こえてきた。
その声の元を見てみると……
一ノ瀬さんだった……。
「アンタと一緒の委員会とかマジあり得ないんだけど!」
「オレだってお前となんか一緒になりたくないわ!」
二人でギャーギャーと言い合いを始めていると
「じゃあその二人よろしくな! 早速今日から委員会があるから放課後一緒に行ってくれ」
言い合っていることなどまるで聞こえてないかのように先生はそう言った。
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