出会いと始まり

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無事葬式も終わり、こんなオレを引き取ってくれたのは田舎の祖父と祖母だった。 2人はとても優しくしてくれて地元の学校にも行かせてくれた。 今日はその転校初日だ。 ありがちだがオレは遅刻した。 「ヤバい! 転校初日から遅刻とか洒落になんねぇぞ!」 オレはばあちゃんがくれたナンを口にくわえ走っていた。 無我夢中で走っていたので周りなど見えていなかった。                  そんな中起こった事故だった。 ドン! そう、交差点を突っ切ろうと思ったら誰かと衝突してしまった。 「痛~い……」 声からしてどうやらぶつかった相手は女の子のようだ。 「すみません、大丈夫で……」 謝ろうと声をかけたが、おれはおもわず声を失ってしまった。 ぶつかった人はあまりに可愛いすぎたのだ。 それによくみたら同じ制服だしピンク色のパンツだった気がする。 ラッキー。 .
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