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「あ・・・!」
劉備の疲労は限界に達しており彼は大通りに出た所で派手に転んでしまった
「だせぇな、素直にその腰にぶら下げた巾着を渡せば命だけは助けてやったのに」
「これは母に頼まれたものを買うために持っているのだ。お前達などにやれるか!」
「生意気言いやがって!」
黄巾賊の一人は劉備に詰め寄りその顔を蹴飛ばした
「ぐっ・・・!」
劉備の口は切れ血が垂れていた
「死ね」
賊が槍を振り上げる
その時劉備は懐に手をやり剣をだすとそれを突き刺した
「ぐわっ!」
賊の目はカッと見開き動かなくなるとぐたりとし、倒れた
懐の剣は亡くなる父の形見と母から渡されそれから肌身離さず持ち歩いていた
まさかこんな時に役立つとは
劉備がそう思った矢先、騒ぎを聞き付けた黄巾賊達がわらわらと駆け付けてきた
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