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???「やれやれ…少しは加減して欲しいものだな」
不意に闇の奥から声が聞こえた。
カノン「誰だ!?」
???「失礼。
私は『四使徒』の一人。聖パウロの従者グリフォンだ。
…そう構えるな。別に戦う気はない」
グリフォンはアルテを片手で拾い上げるとアリス達に近寄った。
月明かりでグリフォンの顔が照らされた。
見た感じ35歳あたりの男性だった。
アリス「そんなの信じれると思うの?」
グリフォン「信じる信じないは個人に任せるとしよう。
ただ、私は騎士だった。
己の騎士道として傷を負っている者には攻撃せずに救う。騎士を引退した今でもそれは守っている。
それに万全じゃないターゲットを殺した所で何の満足感も得られないだろう?」
アリス「……」
グリフォン「それに先程のデュエルを拝見させて貰った所その少年は私達と真逆の存在というのが分かった。
鬼神に選ばれた人間…いずれ戦うのが楽しみだ。
今日の所は引くとする。
テンペストの在りかも分かったから私達はロシア入りをする。そこでまた会おう」
グリフォンはカードを掲げるとその姿は一瞬にして消えた。
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