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つり上がった目。
黒い瞳は、夜の深淵。
その奥に見えるのは、自信に満ちている光。
形の良い滑らかな鼻梁。
細い針のような銀の髪。
そして そこから
さりげなく突き出ている
石灰の色をしたツノ。
また そのツノの出ている具合が
さりげなくだから良い。
今まで鬼はあまり見たことが無かったが、
どの鬼も……
なんというか……
ゴツかったw
しかし、この鬼は違う。
麻で作られた服から出ている四肢は、細い。
むしろ その鬼は
美しかった。
その方がしっくりきたかもしれない。
少年は、
男が掌を突きだし
鬼が目と鼻の先に来るまで
目が離せなかった。
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