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気が付くと、目の前には顔があった。
「うっ」
思わず口に出してしまう。
それを見て、その顔は喜びに染まった。
「大丈夫か?」
「は、はい」
上から覗き込むようにして
少年の目をじっと見る。
そして何やら頷くと
「ちょっと待ってな」と言い残して
どこかへ行った。
少年はゆっくりと上体を起こして
いま 自分がいる場所を確認する。
が、しかし
自分がいるのはテントの中のようで、
自分が先程までいた草原から
どのくらいの位置にいるのかは
把握出来なかった。
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