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みんな弱気だなぁ。
いくら相手が零だからって。
「常道、僕達なら勝てるさ。剛君、それは言い過ぎだよ。シンフォニアはそんな簡単に比較の対象にしていいような物じゃないんだから」
「まぁ、実際に触れ合ってる本人が言うならそうなんだろうがよ」
「なんで僕の質問にはそんな適当?」
常道はスルー。
なに、勝てるかどうかなんてやってみなきゃ分からない。
「なーに偉ぶってんちや。がっちゃんが一番戦力外なんだぜよ?」
「むぅ、事実とはいえ酷い…」
「まぁ、CRISISには無敵の強さなんだし、良いんじゃない?普通、人間は一長一短持ってるさ」
一二三の心無い一言に傷ついた僕をフォローしてくれる常道。
完璧な連携である。
これなら行ける!
「どっから来るんかよ、その自信…」
さぁ?
空から落ちてきてるんじゃない?
「でも、作戦ぽいのは一応考えてあるんだ」
「へぇ?言ってみんしゃいよ、がっちゃん」
「まず、零のプライドを利用させて貰う」
「プライド?」
「そう、零にも一応最強だからこそ譲れない物がある。それは、どんな分野だろうと一位を取るということ」
「とんでもないかよ」
「そうだね。だけど逆に言えば一位を取らないと気が済まないということだ。つまり…」
「何か一つに山を張って、それだけは勝利する、か」
「そういうこと」
一つでいいんだ。
それだけでも、零は負けたに違いはないんだから。
「だったら団体競技がいいんじゃない?普通に考えて、僕達個人じゃ彼女には適わないし」
情けないが、常道の言うとおりである。
零はどんな分野だろうと、個人では世代最強なのだから。
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