30人が本棚に入れています
本棚に追加
――――…………
「……それで乗ったんちやね?」
「うん……」
「アホたれかよ…」
「申し訳ない…」
「ま、仕方ないんじゃない?どちらにしろ、落窪さんはその提案を強引に押し切ったと思うしね。普通に考えたら、そんな簡単に大事な話を聞き逃さないと思うけど」
「浮かれてました、すいません…」
「「「まったく……」」」
本当に、ごめんなさい!
だからそんな呆れた目で見ないで!
昼休み終わって、体育の時間。
僕と剛君、一二三に常道は反省会(主に僕の)を開いていた。
違うクラスの一二三がいるのは、体育が全クラス合同男女別で行うからである。
いつもは二クラスまとまっての授業だが、これから体育祭までは全クラス合同らしい。
微妙に運営側のやる気を感じる僕であった。
「なーに自分の世界にゴーイングなうしてるちや」
「いいじゃないか、妄想は一人で守れる唯一の個人情報だぞ」
「知らんちや、んなこと」
さらに呆れられた。
僕、可哀想。
人間的に。
「大賀、勝ち目はあるのかい?相手はあの落窪 零なんだよ?」
「あぁ、世代最強なんて微妙な言われ方されてるが、実際の実力はあのシンフォニアの連中にも肩を並べるらしいかよ」
最初のコメントを投稿しよう!