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もう、ひと月経つのか。
大して変わったことはなかった。
平凡な毎日だった。
強いて言うなら、生徒に暴力を働こうとした“一般人”の先生が、“異端”の生徒に返り討ちにあい、退職になったことぐらいか。
これだって、別に大したことじゃない。
つまらない、日々だと思う。
だけど、大切な日々だ。
普通って言うのは、実に幸福だということを、この1ヶ月で僕は思い知らされた。
精神年齢が一気に10歳は上がったんじゃないかと思う。
普通であるが故に……異端である彼は、僕に大きすぎる変化を与えたのだ。
まぁ、それはいい。
そんな彼も、友達には変わりない。
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