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「ハハ……アハハハ……。
ゲッ……ゲリラって」
深く考えず出た言葉に、色男はその美顔を歪ませ笑う。
皺の出来た顔は随分幼く、私と同年代に見える。
「そんなにウケる事じゃないじゃん。
ゲリラっぽいから言っただけだしさ」
地面に叩き付けられる雨音と同じように、一向に収まる様子がない笑い声に、ムッと感じた私は口を尖らせ顔を反らす。
初対面の人に、こんなに笑われたの始めてだよ。
つうか、お腹まで抱える?
イケメンの隣に居るだけで視線感じるのに、こんなに爆笑されたら余計目立つじゃん。
まだ笑い続ける色男。
変な人と雨宿りしている事に、少し後悔が湧き出た頃。
手元のバッグが濡れてる事に気付いた。
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