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「ん……」
ふわふわな夢心地。
もっと漂っていたいけど、何かが私の体を覆い邪魔をする。
寝返りをうち逃れようとするが、がっちり体に巻き付き離れようとしない。
「じゃ………ま」
力の入らない腕を振り上げ、そのまま重力に任せて力を抜く。
ゴツン!
「……痛っ!」
固い何かが腕に当たり、何かが言葉を発する。
何かは勿論私ではなく、疑問に思い、重たい瞼をうっすらあける。
ぼやける視界は瞬きを数回繰り返すと、次第にはっきりしていく。
「け……い?」
顔を歪ませ、苦痛に耐える圭が居る。
しかも、また同じベッドに横になって。
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