第九章 狙われた天使。

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そして、ドアから入ってきた人物は…… 40歳くらいで、中肉中背、無精ひげを生やした男だった。 にやにやと不気味な笑みを浮かべている。 「へへ、やっぱりいた。結城の娘さん」 「…………もしかして……たかはし……」 「へぇ、よく知ってるね?結城小夜ちゃん」 高橋は、土足のまま部屋へと上がり、私の方へと近づいてくる。 右手には、ナイフを持って……。 「君がいると、邪魔なんだよ。ただの火事ってことになってたのに、殺人だってばれちゃうじゃないか」 .
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