第九章 狙われた天使。

14/20
前へ
/195ページ
次へ
「ってことは、やっぱり……やっぱりお前がお父さんとお母さんを殺したの?」 じりじりと近づいてくる高橋と距離を置くため、私は少しずつ後ずさりする。 でも、高橋はどんどん私のほうへと向かってくる。 「もちろん。結城には恨みを持ってるからね、復讐されて当然の男だよ」 私たちは、リビングへと入っていく。 「あなたこそ、捕まって当然の人間よ!陸のお母さんを殺したもの。なのに逆恨みなんて……きゃっ」 後ずさりしている私は、ソファにぶつかって体勢を崩してしまった。 .
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1751人が本棚に入れています
本棚に追加