第九章 狙われた天使。

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「そこまでだ、高橋」 キッチンのほうから、どこかで聞いたことのある声が聞こえた。 「誰だ、お前は」 高橋は、声のあるほうへと顔を向ける。 その隙に、また違う誰かが高橋の腕をぐい、と掴む。 「俺?俺はね、あるときは美容師、あるときは探偵。そしてあるときは、美少女を守るヒーローだよ」 「そ、奏さん?」 キッチンのほうに居たのは、前に美容院でお世話になった、美容師の奏さんだった。 今日は、黒いスーツを着てピストルを握っている。 .
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