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「そこまでだ、高橋」
キッチンのほうから、どこかで聞いたことのある声が聞こえた。
「誰だ、お前は」
高橋は、声のあるほうへと顔を向ける。
その隙に、また違う誰かが高橋の腕をぐい、と掴む。
「俺?俺はね、あるときは美容師、あるときは探偵。そしてあるときは、美少女を守るヒーローだよ」
「そ、奏さん?」
キッチンのほうに居たのは、前に美容院でお世話になった、美容師の奏さんだった。
今日は、黒いスーツを着てピストルを握っている。
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