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「クソ、どうしてお前は俺の邪魔をする!あの女を殺したことを恨んでいるからか!」
暴れる高橋を、ボディーガード達が押さえつける。
それと同時に、警察が部屋の中へと入ってきた。
「高橋正也……殺人未遂の現行犯として逮捕する」
高橋に手錠をかけたのは、私が騙していた高堂さんだった。
「高堂さん……」
高堂さんは、複雑な笑みを浮かべて私のほうを見つめた。
「……小夜ちゃん、っていうんだね、名前。……どうか、幸せにね」
高堂さんや他の警察は、暴れる高橋を無理やり立たせ、外へ連れて行こうとする。
「好きな女のためだ」
陸は、高橋のほうをみて、低い声で呟いた。
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