第一章 傷だらけの天使。

3/25
前へ
/195ページ
次へ
冷たい。 海水が私の体温を奪っていく。 寒い。 でも、そんなことはもうどうでもいい。 冷たいと思う感覚も、今日の出来事で壊れそうなこの心も、傷だらけの体も全て…… 全て早く消えてしまえばいい。 早く消えて。 消えてよ……。 …私は目をつぶり、私の全てをこの大海に委ねた。
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1750人が本棚に入れています
本棚に追加