宇宙からの交信

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いつも通り、7時に起きる。 いくら真面目じゃなかった私だって きちんと夢や進路はあった。 なので、半日で終わる始業式は 出席日数稼ぎにこぞって登校した。 親友、アリサの家へ向かう。 約束は、7時30分。 学校に間に合うギリギリの時間だった。 理由はアリサが究極に朝が弱いため。 そして、必ず。必ず。必ず。 アリサは8時5分に来る。 自信があった、というよりは それが当たり前だった。 よって、禁止されている 自転車の2人乗りで登校する。 アリサとは6年の付き合い。 遅刻なんて当たり前。 ドタキャンはしょっちゅう。 音信不通はごく稀に。 そんなダラダラな交友関係が、 私は好きだった。 余談はさて置き、 この日、約束通り7時30分に アリサの家に付いた私は目を疑う。 アリサの家の前に、アリサは居た。 これは、私が6年付き合ってきた 内で一度もなかった現象だった。 「どどどどどーしたん?!?!?!?!」 自転車の私は思わず詰め寄った。 「なにが??」 白々しくもなにがなどと聞いてくる。 「時間……通りやん…!!!!」 秘技、ケータイ2度見。 時間はしっかり7時30分。 「たまには早起きもええやんwww  いつもアユ待たせよるしww」 「いや、おまいは嘘ついとる。  本当吐けや。」 「……笑うなよ??」 「………うん。」 ゴクッ……… 「夢で、宇宙人に襲われてん…」 ………………。 ……………………。 …………………………。 「ぎゃはははははwwwww」 「てめ!!笑うなし!!!!」 「そうかー、それで早起きかー、  うんうん。宇宙人、ええ奴やなww  明日からも襲って貰わなwww  うち、今夜テレパシィ送るは!!!」 「やーめーれー!!!この鬼畜!!!」 思えば、これは波乱の幕開け。 宇宙人地球上陸の前触れだった。
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