『 透明なる風船 』

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『 透明なる風船 』

透明すぎるくらい 透き通った風船のように 触れると 割れてしまいそうな‥ そっと触れ この手にのせてみたくて ゆっくり こわがらせないよう そっと~ 手を伸ばしてみる けれど‥ するりと 風に押されて 空へ舞い上がる そして また‥ ゆっくり ゆっくり 降りてくる ボクはまた ゆっくり ゆっくり 近づくしかないみたいだ そう 風に邪魔されないよう… 透明すぎるくらい 透明な 綺麗な風船を 見失わないように ゆっくり歩いてゆく いつか この手に きみを この腕に抱きしめたくて ボクの大切な風船
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