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瑞穂は真っ赤に染まった顔を上げて、
ギュッと有明の服を掴んで口を開いた。
「私も、先生に会えなくて、すごく…
すごく、淋しかった…ですっ…!」
さらに服を掴む力が強くなり、
有明は瑞穂のちょっとした仕草にでさえ
クラリと抱き締めたい衝動に襲われる。
(うーん…まさか
こんな可愛いこと言われるとは…予想外だな…)
有明は抱き締めようと
開きかけた腕をぐっとこらえた。
「………先生?」
「はい。」
「…ちゅー、もう一回してください?」
―――あぁ、もう知らない。
「…瑞穂さんは小悪魔通り越して悪魔だね。」
ふと笑って有明は
こそばゆい胸をおさえながらも
瑞穂を抱き締める。
「えっっ!?悪魔ですか!!?」
「瑞穂さん目閉じて。」
「!!………ンむっ…」
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