瑞穂の小さな悩み

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ある日の昼休みのこと。 瑞穂はウズウズしていた。 「み…瑞穂?どうかした?」 「あ…布津……」 瑞穂の目の前にやってきた布津は 瑞穂の頭をポンと撫でて 声をかけた。 「何ウズウズしてんだよ?」 布津がそう聞くと、 瑞穂は首を横にふって分からない、と口パクでつたえた。 自分でも分からないけどなぜか何かが気にかかるようだ。 「なんだそれっ!」 そんな瑞穂を布津は 吹き出すように笑った。 すると 「布津くーん!」 明るいかわいらしい声が布津の後ろから聞こえてきた。 「あ、深江」
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