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それから屯所移転が決まった
私も賛成だった
ここには
思い出がたくさんありすぎる…
ここに未来からきて
総司さん、皆と出会って
いろんなことがあった
忘れられない思い出
西本願寺か...
おっきな寺だった
見廻り中、総司さんと近くにきたから
寄ってみた
私も準備しないといけないよね
縁側でゆっくりしていた私は
部屋に戻ろうとした
が、
「愛桜はん…でしたっけ」
凛とした声がきこえた
この声はたしか…
「明里さん!」
「こないだはすんまへん
愛桜はんのお蔭で敬助はんと約束できたわ」
「約束…ですか?」
「そうや、うちは敬助はんと別れることになったんやない
また会おう
って、生まれ変わったらまた会おうっていってくれたんや
次は敬助はんと幸せなる
今日はお礼をいいにきただけや
ほんと愛桜はんには感謝やわ
ありがとう」
「いえ、私は……なにも出来ませんでしたから…」
そう
また救えなかったから
`
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