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『表』まで送るわ、と言われて少女に連れてきてもらった。
下手に断ったら殺される雰囲気を出していたので付いてきてもらったが、自分より年下の女の子にお守りしてもらっているなんて友達に知られたくない。
そんな事を思いながら歩いていると明るい通りが見えてきた。
少女「この辺りまで来れば安全でしょ。」
私はとりあえずお礼を言おうと少女を見た。しかしお礼を言う前に、
少女「早く行きなさい。」
言葉に、いや、声に威圧され私は早々と振り返り、歩いた。
ちる「あ。」
私は立ち止まり、また振り返る。
ちる「名前だけ………。」
先程まで感じていたプレッシャーは、少女の姿と共に消えた。
ちる「………教えて欲しかったな。」
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