第一章 混沌の始まり

6/24
前へ
/37ページ
次へ
長い長い入学式は終わった。長かったが式の四分の三は理事長の話。 目は開いていても、脳は寝ていて話の内容はあまり覚えていない。 志織「今日はこれで終わりね。」 ちる「いやぁ、ほとんど寝てたよぉ。理事長の話長いってぇ。」 志織「じゃあ最後の当たりも聞いてない?」 ちる「眠りは浅かったからちらほらとは聞こえてはいたよぉ?」 聞こえてはいたが耳に入る程度だったので思い出せない。 志織「連続猟奇殺人事件だって。」 聞いたことはある。最近起こっている、殺人事件だ。一度に殺されるのは三、四人で、人の殺され方ではなく、人とは思えない殺し方らしい。 ちる「でも、その事件て隣の隣街じゃなかったっけ?」 志織「それがこの街に流れて来たんだって。でも、他の街も続いているんだよ。」 私は非常にこの連続猟奇殺人事件が気になった。 『異常な程に』、だ。 ちる「物騒な世の中だねぇ。」 志織「帰り道気をつけようね。」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加