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勇者は魔王を倒す。
RPGゲームだけでなく、小説でも王道となりつつあるパターンである。
苦悩と挫折を強いられながら闘う勇者の姿は、煌めいて見える。
しかし。
その中で全くもって注目されない人間がいるのだ。
今までに幾多のゆとりプレイヤーの頭を悩ませた煩わしい存在……。
そう、魔王である。
様々な強力な魔法を使い、しかし鬼畜といえども最後は儚く散る、話の歯車となるたった一体のモンスター。
これほどに不遇なキャラはいないのではないのだろうか?少なくとも作者自身はそう思っている。
それが分からないのなら、今からその壮絶な魔王さまの一部始終をご覧差し上げよう。
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