何から語ろうか?

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[真夜中に軋む影] 紅充した両眼 紅染した両掌 刹那、声を上げて慟哭         「幸セッテ…」 絹糸で首を絞めれば  唇端から漏れる吐息 灰色の折鶴も歪んで  残るのは妖狐の嘲笑       「キシキシキシキシ…」 ふすまのすきまから のぞいてごらんなさい そこからみえたものが あなたにとっての 真実(ミライ)なのです =畳の上の海に横たわる君だけ 《白装束→紅着物》 彼女の命を奪ったのは誰? 手の平の赤を見てまた、泣く
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