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夏都はフェンスから鳶鷹男子高校を見た。
白鳥女に入る前にいた中学校の男子とはあまり変わらない幼さを持った男子校生達が校庭で無邪気に楽しそうに遊んでいた。
白鳥女の他の生徒が見たらなんて可愛いらしいと騒ぎ立てるのだが、夏都は絶対に騙されない。
夏都だけは知っているのだ。
「奴らのアレ(鳶鷹男の無邪気な姿)は全て白鳥女を誘惑するための手段(演技)で、あそこに入学したのは白鳥女を我が物にするため、ただそれだけ!!」
だと。
その理由が解るかのように一人鳶鷹の生徒が彼を見ていた白鳥女の生徒達に思いっ切り純情スマイル(嘘)を送っている。
それを見てついに堪忍袋の緒が切れた夏都は
「あぁーっ!!だから男って嫌なんだよ!」
と誰もいない屋上で発狂した。
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