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地元の頃は血の気が多く、ケンカに明け暮れる日々を過ごしていた…。
ケンカの延長でボクシングを始めたんだけど、プロ6戦目の試合後、網膜剥離になりボクシングを辞めた。
その後は定職にも就かずブラブラしていたが、一人の女性との出会いが、オレの人生の転機となった。
それは、ある夏の日の事。
いつものように、ボクシングの後輩のキンヤとクラブで遊んでいる時だった。
本名、山口欣也。
キンヤは、後の『回収屋』の仲間になる…。
ガキの頃からの、行きつけのクラブなので顔見知りが多い。
一通り仲間と談笑して、クラブの中を徘徊していると、一人の女性がオレの視界に飛び込んできた。
オレはそのコを見た瞬間、周りの時間が止まり、そのコだけがスローモーションで動いているかのような錯覚に陥った…。
オレは一瞬で、そのコの虜になってしまった。
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