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それから、チャイムが鳴り
いつも通りの授業が始まり──
そして、とある昼休みの事……
いつもの様に自然と屋上に集まる守護者の面々と珠紀の姿があった……。
「あー……今日も真っ青だなー…」
雲一つない空を見上げながら真弘が呟き…
「そうっスね…」
とクロスワードに目をやりながら拓磨が答え。
いつもと変わらない風景……
の、はずだったのだが…
「そう言えば……今朝、僕のクラスに新しい子が入ってきたんですよ…」
と慎司が言うと…
「何?!転入生か!?おい、慎司!なんで、そういう事をお前は先輩の俺に黙っていたんだ?!」
その言葉に食い付いた真弘がツカツカと慎司に歩みより…
真剣な顔付きで慎司に目をやりながら──
「可愛いのか……?」
「…………え…?」
「可愛いのかって聞いてんだよ!!」
「えぇえ?!!//」
真弘の何とも言えない質問に慎司は戸惑い…
「…………本当…最低っスね…」
クロスワードに目をやりながら拓磨が呟き
「……フンッ……くだらねぇ」
鼻を鳴らして遼は欠伸をし
「………すー……すー…」
祐一は……祐一は既に眠っていて
「…………………」
珠紀は不機嫌な顔をしながら空を眺めていた…
そして昼休みが終わる直前…
「よし、慎司。放課後にここに、その転入生を連れて来い!」
「…えぇええぇ?!!ここにですか?!」
「おぅ!先輩命令だ」
「……そ……そんなぁあぁ?!!」
(頑張れ…慎司…)
真弘に振り回される慎司に目をやりながら
温かい視線を送る
拓磨、遼、祐一、珠紀の四名は無言のまま教室にへと戻って行くのだった……。
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