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「あー…美味しかった」
朝食を済ませ
笑顔で言うと美鶴が礼儀よく頭を下げ
「お粗末様でした…」
そう小さく発言した。
「今日も美味しかったよ美鶴ちゃん」
「有難うございます」
そんないつもと変わらない会話をして
登校時間が間もなくきてしまい珠紀は学校にへと向かった。
「よぉ…おはよ」
「?……あ」
珠紀が学校に向かっていると背後から声を掛けられ
振り替えると拓磨がいた。
「おはよう拓磨」
「おぅ…一緒に行くか?」
「うん。いいよ」
拓磨の横に並び
他愛ない話をしながら歩いていると珍しい人影を見つけた。
「遼?!」
思わず珠紀が大声を出してしまい
前方にいた遼が
不機嫌な顔で振り返った。
「珍しいね…遼がこんな時間に登校してるなんて」
「うるせぇーな…いつ行こうが俺の勝手だろ?」
ふいっと顔を逸らして
再び歩を進めようとする遼に対し珠紀は
「ちょっと待ってよ。ねぇ一緒に行かない?皆で」
『はあぁ?!』
珠紀の発言に今まで
我慢して黙っていた拓磨までもが遼と声を合わせて
叫んだ。
「え……何よ。ダメなの?せっかくなんだしさ?ねぇ?」
珠紀がいくらフォローしようとするも
「俺は反対だ!」
「俺も反対だ!」
拓磨の発言に続き遼も
同じ意見を出した。
『なんで俺がコイツなんかと一緒に!!!』
2人は声を揃えて
珠紀にぶつけた。
「もう…どうして仲良く出来ないのかな?」
珠紀は呆れながら2人を見て溜め息を吐いた。
その後
何かとモメながら
3人は学校に着いたのだった。
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