#3.5、居場所。

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自然と俺も笑顔になっちまって────。 「ニヤニヤして気持ち悪いぞー拓磨……。」 「………変態だな」 「おやおや皆さん?ここは黙って見ておくのが楽しいんですよ?」 寝転がったままの真弘先輩に 相変わらずの仏頂面で俺を睨む狗谷… クスクスと笑いながら俺の様子を見て楽しむ大蛇さん。 「…………俺達のことは気にするな…」 「さ、続けちゃってください。拓磨先輩」 静かに言う祐一先輩に 笑顔の慎司……。 ………………………。 この人らに言いたいことはただ一つ。 「………続けるか!!!」 相変わらずだ───。 ただ一人の転入生のことで 悩んではいたが 俺達の何かが変わった訳じゃない────。 相変わらずの俺達を見て 珠紀も笑ってくれてるのなら………… それはそれで   悪くはないだろう──。 『どうしても、珠紀を笑わせたくて……だから、協力してもらえませんか?』 お前の笑顔が見れたから 俺は満足だ─────。 「えー、珠紀先輩も続き言ってほしいですよね?」 「し、慎司くん……//私は…」 「……もういいのか?こう言う時でも無ければお前は素直に言えないんだろ?」 「大きなお世話っすよ!」 「あぁ……んだよ、もう終わりか?面白くねーな…」 「…………フンッ…馬鹿馬鹿しい…」 「おやおや皆さん…あまり鬼崎くんを虐めては鬼崎くんが可哀想ですよ?」 「……あの…可哀想だと思ってる感じがしないのですが……?」 「ニー♪」 この先…何があっても、俺達は変わることが無いって、 この時は強く思えたんだ───。 ☆#3.5 END☆
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